08_冬物家電で◆冬を快適に過ごすコツ◆
朝晩の冷え込みがますます厳しくなり、一年で最も寒い時期に突入しましたね。1年を24の季節に分けて表す暦の二十四節気によると、1月20日~2月3日頃は「大寒」と言って最も寒い時期と言われています。
上記の二十四節気だと、「大寒」の次は「立春」で、少しずつ春に向けて進み始める季節とのことですが、季節予報によると、今年の冬の気温は平年より低い~平年並みの地域が多いとの予想で、まだまだ寒い日が続きそうです。
今回は寒い時期に活躍する冬物家電についてまとめました。エアコンやファンヒーター、ストーブ等冬物家電の説明の他、衣類の着方や体を温める食べ物など、暖房機器以外でも暖まる方法や、寒い冬を快適に過ごすコツをまとめました。
■暖房機器の種類
エアコンやファンヒーター、ストーブなど、暖房機器は種類が多くあります。暖めたい場所別にまとめました。
【お部屋全体を暖める】
●エアコン
お部屋全体を暖めるのに向いています。屋外の室外機から取り入れた空気から冷気を取り除き、温かい空気を室内機から吹き出すことによって、お部屋の空気を暖めます。
機器自体が熱を発さないので、小さなお子様がいる場所でも安心です。
扇風機に似ているサーキューレーターは、夏の家電と思われがちですが、空気を循環させるための家電のため、冬にも活躍します。
エアコンやファンヒーターなどから出た温かい空気をサーキュレーターで部屋内に循環させることで、効率よく室内を暖められます。
▶効果的なサーキュレーターの設置位置
温かい空気は下に溜まりやすいため、エアコンの温かい空気をお部屋に循環させたい場合は、左図のような位置に設置すると効果的です。
〈上図〉エアコンの空気が降りてくる位置にサーキュレーターを設置し、真上に向けて風を吹き出す。
〈下図〉エアコンの空気が降りてくる位置にサーキュレーターを設置し、エアコンの吹き出し口に向けて風を吹き出す。
▼カリルネでは、サーキュレーターのレンタルを行っています。サーキュレーターについて知りたい方はこちらの記事もご参照ください!
●ファンヒーター
エアコンと同じく温かい空気を出すため、お部屋全体を暖めるのに向いています。石油やガスを使用する石油ファンヒーターやガスファンヒーター、電気を使用する電気ファンヒーターがあります。
石油やガスを使用する場合、一酸化炭素中毒を防ぐため、定期的な換気が必要です。また、石油の場合、給油する手間もかかるところはデメリットと言えます。しかし、設置場所の移動が比較的簡単なため、暖めたい場所や部屋に移動して使用できる点はメリットと言えるでしょう。
【狭い部分を暖める】
●遠赤外線ヒーター
●電気ストーブ
お部屋を部分的に暖めるのに向いています。電源を付けるとすぐに発熱するため、瞬間的に暖まることができます。空気を出さないため、お部屋の乾燥も防げます。 お部屋全体を暖めることが難しい点や、火傷に注意が必要な点はデメリットです。
【部分的に暖める】
●デスクヒーター
●フットヒーター
上記の遠赤外線ヒーターや電気ストーブと似ていますが、さらに狭い範囲を暖めるのに有効です。
コンパクトで場所を取らないため、オフィスの自席のみ暖めたい場合などに便利です。デスクヒーターはマグネット式のため、向きも自由自在です。オフィスデスクの他、展示会のブースや店舗などでも活躍するのではないでしょうか。
■暖かく過ごすコツ
暖房機器を使用する以外でも暖かく過ごすために工夫できる部分があります。暖房機器を使用しない方法や、暖房機器と合わせて使用するとさらに暖かく快適に過ごせるコツをご紹介します。
●冷気が通る隙間を埋める
冷気は窓から入ってくることが多いです。ガラスやサッシが外気温で冷えて温度が下がってしまったり、窓を閉め切っていてもガラスとサッシの隙間から冷気が入ってきたりすることもあります。
ガラスとサッシに隙間がある場合、隙間テープを貼って隙間を塞ぐのが有効です。
隙間は開いていないけれど、ガラスに近づくと寒い、という場合は、カーテンを閉めると手軽に対策ができます。特に床まで付く厚手のカーテンを閉めると、冷気がカーテンの外側(窓側)で留まって部屋に入りづらくなります。
●湿度を上げる
梅雨の時期など、そこまで気温が高くないときでも、じめじめして暑く感じることがありませんか?これは、湿度が高いと、より暑く感じるためです。そのため、寒い時期には湿度を上げると暖かく感じられます。
加湿の方法としては、加湿器を使用する他、部屋に濡れタオルを干す、洗濯物を干す、お湯を沸かして蒸気を出すなどがあります。日中は加湿器を使用し、音が気になる就寝時は、寝室に濡れタオルを干すなど、生活やシーンに合わせて組み合わせるのがおすすめです。
●衣類にも工夫を
「【首】を温めると体が温まる」と耳にすることがありますが、首や手首、足首には太い血管が通っているため、そこを温めることで全身の血行を良くすることができるのだそうです。外出時はマフラーや手袋、ブーツなどで首、手首、足首の3つの【首】が冷えないよう対策するといいでしょう。
首の他、お腹を温めることも全身を温めることに繋がります。湯たんぽや腹巻などで温める他、温かい飲み物を飲んで、身体の内側から温めるのもおすすめです。
また、重ね着をする際は、体と衣類の間に空気の層を作ることを意識します。空気は熱伝導率が低いため、体と衣類、衣類と衣類の間に空間を作ることで、体温が外に逃げず、暖かくなります。
■体を温める食べ物
東洋医学的な考え方では、食材には体を冷やす食べ物、温める食べ物、どちらでもない食べ物に分けられるとされています。冬には体を温める食べ物を積極的に取り入れて、食事から体を温めるのもいいですね。
●食材の見分け方
体を温める食材、冷やす食材の見分け方として、①育つ地域・場所、②旬の時期、③食材の色などで見分けることができると言われています。
①育つ地域・場所
ゴーヤなど温かい地域でよく育つ食材、土の上で育つ葉物類や実物類は体を冷やす、反対に寒い地域で良く育つ食材、にんじんやじゃがいもなど土の中で育つ根菜類は体を温めると言われています。
②旬の時期
かぼちゃやリンゴなど、寒い時期に旬を迎える食材は体を温めると言われています。逆に夏に旬を迎えるトマトやナスなどの夏野菜は体を冷やすようです。
③食材の色
暖色系の赤やオレンジ、黒など色の濃い食材の方が体を温めやすいようです。肉では色の薄い脂身は体を冷やす、色の濃い赤身は体を温めると言われています。
●温める食べ物
-根菜類:にんじん、玉ねぎ、じゃがいもなど
-香辛料・調味料:唐辛子、生姜など
-発酵食品:味噌、納豆、漬物など
-お茶や紅茶:茶葉を発酵させる紅茶やウーロン茶、根菜であるゴボウからできるゴボウ茶など
-肉や魚:牛肉の赤身、鶏肉、鮭など